円高への動きからスタートした2012年の為替

2012年の為替は、円高の動きからスタート。
1月2日はユーロ圏だけ通常通りの取引で、東京、ロンドン、ニューヨークなど主要市場は全て休場である。

1月2日の朝方、ニュージーランド市場、オーストラリア市場共に休場でほとんど流動性がなかった取引開始直後の15時過ぎ、ドル円は76.30円付近まで円が買われた。ユーロドルも1.2910ドル付近をつけたことで、クロス円であるユーロ円も98円台半ばの取引となった。
当然のように取引参加者が極端に少なかった時間帯であり、マーケットのビッド・オファーのスプレッドが大きく拡がっていたことはいうまでもないが、どうやらシステムのストップ・ロスが発動したことがひとつの原因と考えられる。
その後は30日のニューヨークの引けレベルまでは戻ってはいるが、ロンドン市場、ニューヨーク市場が共に休場ということもあって小動きとなっている。その中で、唯一株式市場が通常取引となっているユーロ圏で、ドイツ、イタリアなどの株価が1%以上上昇していることなどからユーロがやや買われる場面もあった。

この後も、ニューヨーク市場が休場のため、東京時間の夜半過ぎからは再び流動性が極端に少ない状況となろう。値動きも荒くなることが考えられるため、ポジションには十分に注意したい。