2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

日本国際バブルの崩壊は18か月以内に起こる説(後編)

(前編より続く) ──ただ日本には1400兆円の個人金融資産があり、日本国債の投資家も9割以上が国内で占められている。「よく聞く話だ。まず、日本が抱える公的債務と民間の資産を同列にとらえるのはやめるべきだろう。日本人がいつまでも国債に投資し続ける保…

日本国際バブルの崩壊は18か月以内に起こる説(前編)

日本の公的債務は間もなく1000兆円を超える見通しで、財政問題はのっぴきならない状況にあるという認識が広がっている。欧州を揺るがす債務危機が日本に波及するリスクはないのか。「日本売り」を公言する米有力ヘッジファンド、ヘイマン・キャピタル・マネ…

相続は今や中間層の問題(後編)

(中編から続く) では、相続をめぐる問題を防ぐにはどうしたらいいか。一番いいのはやはり生前に遺言を用意しておくことだという。東日本大震災をきっかけにして、自分にいつ何が起きるかわからないと真剣に考えるようになり、遺言書を書くためのセミナー受講…

相続は今や中間層の問題(中編)

(前編より続く) 相続は今や、富裕層だけの問題ではない。「うちには大した財産がないから相続問題は関係ない」という人も多いが、それは間違いだ。なぜなら、この言葉は「相続税問題」を指しているのであって、「相続問題」のことではないからだ。相続問題は…

相続は今や中間層の問題(前編)

これまで金持ち税だと思われていた相続税に増税の流れが一気に押し寄せている。政府が1月6日に決定した「税と社会保障の一体改革」素案で、15年1月からの相続税増税が盛り込まれた。素案では、相続財産のうち、課税されない部分(基礎控除)を5000万円から30…

ユーロの上昇、目先はそろそろ…

ユーロの急ピッチの上昇がようやく鈍ってきたようだ。ユーロ円は先週16日に97.04円レベルの安値をつけてから、25日ロンドン序盤に101.88円レベルに上昇するまで、5円近い上昇という、久々のピッチの速い駆け上がりをみせてきた。ユーロドルも13・16日に1.262…

回復する航空機産業

世界の民間航空機の受注が急回復している。00年代の前半には新興国の経済成長に伴う世界的な輸送需要の拡大を見越して航空機の需要が拡大していたのだが、08年のリーマン・ショックによる世界的な景気後退を受けて航空機の受注は大きく落ち込んでいた。その後…

流行らないコメ先物取引

東京穀物商品取引所(東穀取)などによるコメの先物取引が72年ぶりに復活してから来月で半年を迎える。現在は試験上場で、来年8月の本上場を目指すが、取引量は目標を大きく下回っている。東穀取は農家や卸会社など現物のコメを扱う「当業者」の参加を増やした…

日本経済の問題はたったひとつだ

日本経済が抱える問題の多くは、たった一つの言葉で解決できる。すなわち、デフレだ。雇用環境の悪化、特に若者の就職率低下の問題、中小企業の苦境の問題、円高の問題、社会保障の問題、少子化の問題、財政悪化の問題。これらすべてはデフレによって日本経…

エコノミスト前編集長が半年以内にギリシャデフォルトを予測

日本のバブル崩壊を予測、その後も日本をウオッチする英誌エコノミスト前編集長、ビル・エモット氏が、産經新聞とのインタビューで「今年3月にもギリシャは欧州単一通貨ユーロ圏離脱に追い込まれる」と大胆に予測している。今年中にギリシャがデフォルトする…

「継続企業の前提に関する注記」企業の傾向

東証とジャスダックを含む大証に上場する企業のうち、経営上重大なリスクを抱えているとして「継続企業の前提に関する注記」が付いた企業は計63社にのぼることが、両取引所の集計で分かった。上場企業の経営者は、経営している会社が、売上高の著しい減少、…

オリンパスの株主が会社を変えようとしない理由

オリンパスの株主は愚かなのか単なる外国人嫌いなのか、それともその両方なのか、同社の最高経営責任者(CEO)から内部告発者に転じたマイケル・ウッドフォード氏にはっきりと「ノー」を突き付けたことで、こうした疑問が出てくるのは極めてもっともなことだと…

今年も人気の個人向け社債

低金利や株価低迷を受け、個人投資家向けの社債発行が今年も人気だ。個人の金融資産は銀行に預けても金利が低い上、世界的に株価が値下がりしており、少しでも利率の高い社債人気が高まっている背景がある。発行元の企業にとっても、資金調達先の多様化によ…

今狙い目の市場はココだ!

昨年1年間の日本の主要株価指数は軒並みマイナスだった。日経平均株価は17%下落、時価総額の大きい主力株で構成されるTOPIXコア 30に至っては25%下落した。比較的好調だった新興市場でも日経ジャスダック平均株価は6%安にとどまる。断トツのパフォーマンスと…

韓国にとって北朝鮮ネタのデマは…

韓国の為替や証券の世界で北朝鮮に絡むデマは「古くて新しい相場操縦手口」(韓国金融監督当局)だという。だが、金正日総書記の死去と新指導者、正恩氏の権力世襲後、デマはより大胆に、より強烈になっている。今月6日には「北の軽水炉爆発」の噂に株価が急落…

1月の米消費者信頼感指数も好結果

13日発表された1月のミシガン大学消費者調査速報値は、消費者信頼感指数が74.0と、前月の69.9から上昇し11年5月以来8カ月ぶり水準となった。これにより米雇用見通しに対する楽観的な見方が強まったといえる。信頼感指数の上昇は5カ月連続で、エコノミスト予…

米国市場における3つの100ドル

13日のニューヨーク株式市場は、フランスなどの格下げが近いとの観測に加え、米大手銀JPモルガン・チェースの低調な昨年10-12月期決算が重荷となり、下げ渋った湯用には見受けられたが、金融株中心に売りが広がった。日本経済新聞電子版では、この日の相場に…

円高ユーロ安は円高ドル安よりも厄介とのうわさ

日本の輸出企業にとって「円高ユーロ安」は「円高ドル安」よりも大きなダメージとなるという話が出ている。日本の場合は欧州向けは米国向けよりも取引量が少ないので、ドル安ほどの影響はないのではないか、と思っていたのだが、どうやら話が違うようだ。ソ…

CESで日本メーカの存在感はほとんどなし

米ラスベガスで10日開幕した世界最大規模の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」は、テレビ市場を席巻する韓国勢が有機ELなどの新機軸を打ち出し、中国市場首位の海信集団(ハイセンス)も裸眼3Dテレビを参考展示した。先行する韓国勢…

仕掛けるに ナンピン極めて 玉建てよ 仕負けた時に 苦労少なし

知っておきたい株の投資法の一つだ。買った株が値下がりしたとき、ナンピン買いをするなら、その銘柄の業績や過去の株価の動き、買うタイミングなど、よく見極めてから買うことだ。うまくいけば損を取り戻すのに、苦労は少なくて済むだろう…という意味だ。改…

円売りユーロ買い介入も検討されそうな状況

週明け9日のオセアニア外国為替市場でユーロが対円で下落、一時1ユーロ97円28銭をつけ、約11年ぶりの円高ユーロ安を更新した。欧州債務危機をめぐる不安が根強いことから、ユーロ売りが拡大し、相対的に安全資産とみなされている円が買われた。債務危機解決…

12年度日本経済の政府の見方

昨年は東日本大震災でわが国の経済活動は深刻な打撃を受けたが、寸断されたサプライチェーンは官民挙げての復旧・復興努力を通じて急速に立て直しが図られ、景気は持ち直しに転じた。不安解消に時間を要しそうな欧州圏の債務問題や高止まりしている円相場な…

ソニー銀行強し

日本経済新聞社が三大都市圏の個人を対象に実施した第8回日経金融機関ランキングは、顧客満足度でインターネット専業銀行のソニー銀行が5年連続の首位。2位は3年連続でネット専業の住信SBIネット銀行で、3位はりそなホールディングス傘下の埼玉りそな銀行。 …

米国はまだ追加緩和が必要との意見

ニューヨーク連銀のダドリー総裁は、住宅市場の回復に向け米政府に新たなプログラムを導入するよう求める一方で、米連邦公開市場委員会(FOMC)が追加緩和の検討を続ける姿勢を示した。 ダドリー総裁は6日、ニュージャージー州イズリンで講演、「こうした政策…

目玉航空券のネット発売で大炎上のピーチ

関空-福岡便の航空券を片道250円で売り出して話題になった格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーション。5日10-15時の間に目玉航空券をインターネットと電話で予約受け付けしたが、ネットの方がまったくつながらない状態となり、同社のフェイスブックが「…

ユーロ圏の銀行間貸し渋りが一層鮮明に

欧州中央銀行(ECB)が発表したデータによると、4日時点の翌日物預金残高は4531億8100万ユーロとなり、先週記録した過去最高の4462億6200万ユーロを更新した。4531億8100万ユーロという数字は、ECBの銀行への貸し出し総額の65%に相当する巨額である。 ECBの翌…

漫喫は本当に安いのか

この時代、漫画を中古で購入したり、漫画喫茶(漫喫)で一気に読んで、趣味にかけるコストを下げているという人もいるだろう。利便性の面では確かによいと感じる方もいるのは事実であろう。だが、漫喫は本当に安いのだろうか。こんな疑問にファイナンシャル・…

円高への動きからスタートした2012年の為替

2012年の為替は、円高の動きからスタート。1月2日はユーロ圏だけ通常通りの取引で、東京、ロンドン、ニューヨークなど主要市場は全て休場である。 1月2日の朝方、ニュージーランド市場、オーストラリア市場共に休場でほとんど流動性がなかった取引開始直後の…

「平清盛」ブームに乗って屋島の再興を図れるか

NHKの連続テレビ小説や大河ドラマにおける舞台となる土地には注目が集まることが多い。今年も大河ドラマ「平清盛」で平家物語の舞台に注目が集まるなか、源平合戦の地として知られる国の史跡・天然記念物「屋島」(高松市)の再興に向けた機運が高まっている。…

12年の世界経済関連イベント

新年あけましてあおめでとうございます。新しく始めたはてなブログ同様、よろしくお願いします。 12年は米大統領選に加えて仏大統領選、ロシア大統領選などの選挙年となる。その他、引き続き欧州情勢が懸念される中、EU首脳会合やG20などが注目されそうだ。…