ギフト解体セールは要チェック

中元、歳暮というと毎年2回の「痛い」出費というイメージが強い人も多いのではないか。

中元、歳暮といったフォーマルギフトといわれる贈り物は、消費低迷などを背景に過去10年間で1割近く減ったという。アサヒグループホールディングスが11年のお歳暮シーズンにまとめた調査では、歳暮にかける予算は1件あたり3,000円、贈る件数は4件弱が平均だった。合計1万円を超える出費は確かに痛い。でも、中元や歳暮の習慣を活用すればスマート節約が実践できる。

中元が落ち着いた時期、中元を扱っていた大手デパートやスーパーなどでは「お中元解体セール」「ギフト解体セール」などというものが開催される。これはお中元用に箱詰めされていた商品をバラ売りにして、かつ、お値段も4割-5割引は当たり前というセール。バラ売りされずに箱ごと半額などで売られているケースも見られる。
中元の品といえば、定番なのは食用油、乾麺類、調味料、缶詰、洗剤など日持ちのするものが多く、どの家庭でも使うものがほとんど。そこで、このセールを利用して自宅で使うものを購入しておくというのはいかがだろうか。いつも使っている商品を半額で購入するのもよいし、ギフト商品は少し高く良い品もあるため、それを半額で購入してたまの贅沢をしてみるというのもよいだろう。
食用油と乾麺類など、必ず消費し、かつ賞味期限も長い品なので半額で購入することによって節約につながる。

もともとこのギフト解体セールはデパートの催事で始まったもので、デパートによっては、商品券が使えるケースもある。商品券といえば金券ショップ。デパートに行く前に金券ショップに寄って、2%程度割引されている商品券を購入してから行き、それを支払いにあてると、より一層の節約が可能となる。
ただ、デパートによっては、催事場では商品券が使えないこともあるため、予め確認してから行くのがよい。

ただ、日持ちがする品が多く、それが半額となるとどうしても買いだめしたくなるというのが心情。中元、歳暮とそれぞれギフト解体セールがあるので、半年分を買ってためておくと考える方もいるだろう。
しかし自宅の収納能力以上のものを買いだめしてしまっては、他のものが収納できなくなったり、挙げ句の果てに収納棚を購入するはめになっては解体セールで節約する意味がない。
自分の家の収納能力にあい、使いきれる分だけ購入するというのが節約では大切なことになってくる。購入しようと思っているものは、予め収納能力と使用量を考えて何個購入するかを決めてから行くとよい。セール会場に入ってしまうと雰囲気にのまれて買い過ぎてしまう可能性もあるからだ。
ギフト解体セールは人気だが、数日の開催となっているところが多いので、近くにデパートがある人は予め問い合わせておいたほうが良い。また近年では、小さめのスーパーやホームセンターなどでもこの時期にギフト用商品を半額で売っているところも見られる。さらに、ネット通販でも解体セールをやっているので、賢い節約のためにはそれらも要チェックだ。