エルピーダも外資の前に陥落か

日本メーカーがまた外資の手に落ちることになりそうだ。会社更生手続き中の半導体大手エルピーダメモリの支援企業選びをめぐり、東芝が、今月27日の第2次入札に参加しない方針を固めたことが明らかになった。

検討していた韓国半導体大手、SKハイニックスとの共同入札を見送る。第2次入札に残っている3陣営はいずれも外資で、DRAM(記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー)の国内唯一のメーカーで「日の丸半導体」とも呼ばれるエルピーダの再生を、日本企業が担う可能性が遠のいた。
3陣営はSKハイニックスのほか、米半導体大手マイクロン・テクノロジー、米国と中国のファンド連合。東芝は3月末の第1次入札に単独で臨んだものの落選し、SKハイニックスとの「敗者復活戦」を模索していた。

ただ、東芝は5月に決定する支援企業と連携する可能性を探る考えだ。
中国のハイアールが三洋電機の白物家電部門を買収、台湾メーカーがシャープの筆頭株主となり、ソニーも台湾メーカーとの提携を模索するなど、日本メーカーの外資頼みの傾向が強まっている。