サークルKサンクスが業態変更に力

サークルKサンクスは30日、都内で開いた下期商品説明会で、来年度に出店する新店舗のうち約3割を生鮮品などを取りそろえた「小型スーパー型」にする方針を明らかにした。さらに3割を店内で調理する食品を充実させた「ファストフード(FF)強化型」とする。生鮮品や作りたての総菜メニューなどの品ぞろえを拡充した店舗展開で、シニア層や女性客を取り込む狙い。

同社は今期から小型スーパー型とFF強化型を展開。今期は両方合わせて新規出店と既存店改装で合わせて500店舗以上を展開予定で、このほか駅構内や空港内などの「特殊・ミニタイプ」20店を計画する。2015年2月期にはこうした特殊な店舗を1,000店体制とする考えだ。

また、来月から来年2月末までの新たな商品展開として、9月25日から順次、駄菓子コーナーをリニューアルする。駄菓子販促用の新キャラクターとしてイラスト作家のRico氏がデザインした「パンダのたぷたぷ」を採用。11月には同キャラをモチーフにしたチョコレートや駄菓子のプライベートブランド(自主企画商品=PB)も販売し、子供や主婦層、シニア層の三世代の取り込みを狙う。

さらに、9月13日からは「シェリルドルチェ 和ごころ」と題したPBの和スイーツを展開。十勝産小豆と北海道産生クリームを使用した「天使のクリーム大福」(120円)や、どら焼きとロールケーキを組み合わせた「しっとり和ロール」(150円)を販売する。今年度に11~12種類の商品を拡大し、和菓子の売り上げを前年比2倍に引き上げる。